ただアーノルドなどに対して1つとても大きな弱点があり、それが雇用及び強化費用である。雇用費用だけでもグデーリアンに次ぐ高さだが、それに加え基礎スキルが全てLv.1なので強化にも課金でもしないと賄えないような多くの勲章が必要とされる。
空軍能力自体は他と変わらないので安いアーノルドが使われている。
全シナリオ・演習をクリアして、本格的に前線モードの攻略に取り掛かる時期(この時点でかなりやりこんでいるはずであり、このゲームのツボも大体飲み込めてくる頃合い)であれば、雇用を視野に入ってくる。
というのもアルノルトは何に乗せても火力が全然出ず、しかも前線は異様な難易度で空将ですらも砦削りに参加させたい。
そこで山本五十六の火砲将との兼任が出てくる。
▼補足:前線モードの兼任将軍の有用性について
▲補足:前線モードの兼任将軍の有用性について
上記では、他の空軍将軍との違いとして火力枠と空軍将軍としての役割を兼任できることが強みの一つ、とあるが実際のところ前線モードでは大量の勲章を注ぎ込んで火力特化の山本五十六を作るメリットがない。
というのも、前線モードではシナリオと同様、難易度が高くなるにつれ流言を主軸に攻略していくのが基本なのだが、空軍将軍の枠として流言で封じ込め続ける役割をする方が火力担当になるよりも有意義である。
理由として、砦の削り要因として五十六を強化した場合、費やした勲章でもっと削りに適性がある将軍を完成させることができる(他歩兵将軍や戦車、コヴォロフ等)、という点で五十六に火力を振り切らせるメリットが少ない。また、空軍将軍の運用上、空軍を使う場合は都市に戻る必要があるため、運用が難しいのと、その性質上、砦を削るためにガンガン前に出るというよりかは、空軍都市の防衛のためにその周辺で流言をばら撒く運用の方が前線モードでは多い。というかほぼそう。流言を打ち込み続けて主力枠を前に出させるようにサポートする使い方をする将軍が高難度の前線では必須級。わざわざその枠を雇うのは勿体無いので結果的には流言を持ち前に出る必要がない空軍将軍がその役割を担う。また、主力将軍をのせた余りのユニットに空軍将軍を乗せるため毎回の運用でそれぞれの兼任している兵種にできないという点も存在する。
「前線モードの攻略」という点から鑑みると陸兵種の兼任より、海の火力枠の運用ができる強化をした方が使い道が多い。
▶︎山本五十六の火砲将軍化
▼展開
▲展開
五十六は火砲★4まで伸びつつ、機動力が★3になる。さらに空きスキルに精密と流言を付けると、普通に戦える性能になる。この場合は爆破も上げよう。
火砲★4や火砲指揮官が無い分火砲将軍としては攻撃力が少し落ちるが、火砲将軍で最も重要なのは流言ばら撒きなのでそこまで大きなマイナスにはならない。それよりも将軍枠を1つ節約できるメリットの方が大きい。
特にアルノルトの致命的欠陥である、「攻撃力が低すぎるので」前線に出て戦えない欠点を五十六は解消してはくれる。同じようなスキル構成で言うとダウディングが該当するが、五十六の方が空きスキル枠が一つ分多く、経済学者という火砲将時は死にスキルとなるものも持っていない。
しかし弱点もあり、それが行軍の低さである。そもそもの行軍が★3しかないのに火砲は行軍が低い兵科である。しかも空軍火砲兼任なので、空軍都市と前線との往復などで余計行軍の低さが目立つ。(火砲としての運用なら基本1、2ターン程度、多くとも3ターン程で都市には戻れる。単純に流言枠としての運用ならば最終ターンの空軍攻撃には余裕で間に合うため、行軍能力についてはそこまで問題はない。)そこでそれを解決しようとしたのが山本五十六の歩兵将軍化である。詳しくは後述する。
結論は、総合的に見たら火砲将軍の兼任も可能。ただその構成が上手く刺さる条件が合うステージはかなり限られているため、メリットが薄い。
▼補足
▲補足
「流言ばら撒き」としての役割が主なため、精密を付けると火力は上がるものの、前線モードでは敵の体力が異次元に多く、特に流言で封じ込め続ける必要があるほど脅威があるユニットは無論ほぼ星付きの強力なユニットである。精密を付けたところで兼任している彼の殲滅力はほぼ変わらずというのが現状。空軍将軍が本業という性質上、流言運用では火砲将軍として火力に振ったところでそこまでうまみがない。
ポテンシャルとしては彼は精密と火砲指揮官、爆破を揃えることができる。ただわざわざ高い五十六を使ってまでやることではない。
▶︎山本五十六の歩兵将軍化
▼展開
▲展開
山本五十六の火砲との兼任は行軍という致命的な弱点があるのでそれを克服するためにより行軍の高い歩兵に乗せようというもの。ただ専任の空軍将軍としてではなく歩兵将軍として乗せる。
この場合空きスキルには奇襲と兵員の補充を入れる。なぜ遊撃戦ではなく兵員の補充なのかというと、遊撃戦はLv.5でも40%の反撃が返ってきてしまい、さらに対都市ということで基本的に反撃は無いか、あったとしても反撃ダメージは少ないからである(都市に防衛部隊がいたとしてもその部隊が弱い都市を狙うため)。そして歩兵は体力が低いので兵員の補充の回復量でもガンガン回復する。前線モードでの歩兵は星付きユニットで体力が非常に多い。被ダメージの期待値という点で言うと、コレクション付き兵員補充の回復量よりも遊撃戦の被ダメージカットの方が期待値は高い。
山本五十六は歩兵の★が0なので無理だと思うかもしれないが、実は対都市・要塞においては火砲将化山本五十六と同等の火力が出る。
実際に計算すると、練度MAXのロケット砲の火砲将山本は「(101+18)×1.3×1.4=216」ダメージ。対して練度MAXの装甲歩兵の歩兵将山本は「72×1.3×1.4×1.7=222」ダメージとなる。練度が下がればこの差は縮まって、練度3からは火砲将山本五十六の方が火力は高くなるが、それでも総じて火砲と同じくらいの火力が出ると言える。歩兵は★0だがそれをスキルで補っているといえる。
とはいえこの火力は対都市・要塞の時であり、それ以外のユニットに対する火力は低い。これは火砲将化山本五十六に対する明確な弱点である。
ただ、山本五十六の歩兵将化は機動力の改善がメインであり、肝心の機動力は火砲将化山本五十六よりも5行軍も改善される。この差は非常に大きく、より空軍将軍として使いやすくなるのは間違いない。
"都市や要塞のみの高ダメージだから弱い"という意見もあるが、機動力が高いのでユニットのみ攻撃できて都市が攻撃できない事態は滅多にない。なので都市のみの高ダメージは弱点とは言い難い。
なお、これは都市の破壊や行軍が重要となる征服をメインにした強化である。なので都市の破壊や行軍がそこまで重要ではなく、対ユニット火力や流言の方が重要なシナリオでは火砲将化山本五十六の方に分があるだろう。
前線においては、行軍の価値の低さはシナリオとは変わらないがシナリオと違って要塞ユニットの"砦"への攻撃力が非常に重要となる。ここでは火砲将化と歩兵将化は大きな差はなく、どちらがいいと言い切ることはできない。ただ、森の戦いと迫撃砲スキルを持つ特殊兵が使える場合は歩兵将山本五十六に分がある。
結論は、総合的に見たら歩兵将軍の兼任も可能。この場合は第二歩兵将軍(もしかしたら第三)と位置付けるのが良い。
▼補足
▲補足
※だいぶ無理があるやり方です。山本五十六をこの運用で使う際にかかる費用で新たに歩兵将軍を完成できるという点、火砲将化の際には「流言」の運用ができるがこの運用だと後方の流言サポート枠が居ないという難点があります。また彼を兼任用に強化するのは終盤で主力の強化がほぼほぼ終わっている段階であるはずなので、この使い方をするなら前述の通り、新しい歩兵将軍を強化した方が火力も出ます。総評の所は単に火力と行軍能力とを比較していて流言運用のメリットとの比較はないので注意。彼の歩兵化にはメリットよりデメリットの方が大きいと思います。
あくまで歩兵将軍のポテンシャルとしては、五十六は奇襲歩兵指揮官と爆破を両立することが可能です。ただ歩兵能力は皆無なので微妙なところ。
▶︎山本五十六の海軍将軍化
陸兼空、海にそれぞれ対応させるやり方です。3つの中では一番実用的。
空き枠に流言、艦隊指揮官を入れ、陸では流言ばら撒きとして運用し、海では海☆5の性能と爆破、指揮官、流言を揃え対ユニット、砦両方対してダメージを出せてしっかり運用できる性能にします。ニミッツと同クラスの海将になります
海と空の兼任はどちらかが確実にスキルが死ぬためNGとは言われていますが、前線モードでは海の火力枠が求められる場面も多く、特に海の戦力は潤沢に揃う陸戦力とは違い基本ホートン1人、人によっては相当後の進捗でもニミッツがいるかいないかといった程度で前線の海の火力枠は不足しがちです。山本の兼任を考えるレベルの進捗ならアルノルト等他の空軍将軍も揃っているはずなので、五十六を海運用しても空軍将の枠がいなくなることはないです。
征服では確実に死にスキルが出てしまう構成(それでもアルノルトと同じ運用ができるが)ですが、難易度が高くステージの地形がよく変わる前線モードでは高い柔軟性を発揮できる運用が可能です。
陸の運用についても前述の通り、空軍将軍は流言要員としての運用が主なので、サポートしつつ空軍も火力を出せれる運用ができます。(そもそも空軍将軍に陸の火力を求める運用がナンセンス)
結論は不足しがちな海戦力として運用ができ、最高クラスの火力を発揮することが可能であり、海軍が必要なステージが多い前線で適性が高く、陸でも流言役としての運用ができるため、恐らく前線攻略という観点なら最も実用性があり攻略の貢献能力がある型となります。
山本 五十六(やまもと いそろく、1884年(明治17年)4月4日 - 1943年(昭和18年)4月18日)は、日本の海軍軍人。第26、27代連合艦隊司令長官。海軍兵学校32期生。最終階級は元帥海軍大将。前線視察の際、ブーゲンビル島上空で戦死(海軍甲事件)。旧姓は高野。栄典は正三位大勲位功一級。
山本は、大艦巨砲主義が趨勢の中でいち早く航空主兵論に着目したこと、対英米強硬論や日独伊三国軍事同盟に対して反対したことなど、政治家的資質もある先見性のある人物として評価される。
アメリカ太平洋艦隊司令長官チェスター・ニミッツは、山本に関し、米軍の侵攻への防衛戦となってからは戦況推移に沿った指揮ではなく、真珠湾攻撃後の南雲機動部隊を西太平洋・インド洋方面に転用したことで、米軍に衝撃から立ち直る時間を与えており、この時間が最大の助けになったと語っている。