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HQ/将軍/モンゴメリー?
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<はじめに>
ゲームの進め方にも記載がある通り、特に縛りを設けないのであれば、第1戦車将は「不動」でグデーリアン、第2戦車将はコスパ重視でロンメル、というのが一般的な流れである。
戦車将だけで見れば、流言等をきちんと強化すれば、基本的に全シナリオ・演習等をクリアできる。
…しかし前線モードになると話は違う。前線モードではそもそも火力が絶対的に不足するため第3の戦車将が必要不可欠となる。その候補に挙がりうるのが、冒頭の2人、
ロコソフスキーとモントゴメリー(ゲーム中ではモンゴメリー)である。
この項目では①二人の特徴(主にスキル編成からの考察)、②雇用・強化等にかかる勲章量の二つについて考察する。なお以下のことについて(特に初心者の方は)よく注意してほしい。
[注意]
・第3戦車将を雇うにあたり、雇用のための勲章量が不足しているからといって、現第2戦車将(おそらくロンメル)を解雇するのは推奨しません。ロコソフスキーおよびモントゴメリーは潜在的にロンメルを上回る力を秘めています。しかし、せっかく強化したロンメルを捨てるのは大幅な勲章ロス(強化費用の8割しか返還されない)であることに加え、既存戦力を削ることに他なりません。この二人を両方雇うつもりなら話別かもしれませんが…。
・あくまで「やりこみ要素」です。はっきり言って縛りプレイでもない限り、この人たちを初期段階から雇ったりするのは「非効率」です。HQが進み、侵入関連の奇観を粗方立てると毎日200弱勲章が手に入ります。通常プレイでこの人たちの雇用を考慮するのはそれからです。
・本検証は必ずしも前線モードのみを主眼にはしておらず、高難易度演習・征服等での運用も視野に入れています。(但しシナリオにおける運用を考えているのであれば推奨しません。流言を持たない将校は現代シナリオ以降において足手まといに過ぎません)
<比較1.スキル・強さ>
1.スキル・強さ
将軍名 | コスト | 階級 | 歩兵 | 装甲 | 空軍 | 火砲 | 海軍 | 機動力 | スキル |
---|
モントゴメリー | 2610 | 少将 | 2(3) | 5(6) | 4(5) | 2(2) | 1(1) | 3(4) | 平原の戦いLv1 縦深防御Lv1 十字砲火Lv2 [空きスキル×2] | ロコソフスキー | 2455 | 少将 | 4(5) | 5(6) | 0(0) | 2(2) | 1(3) | 4(4) | 装甲指揮官Lv3 鋼鉄の洪水Lv1 掩体Lv2 [空きスキル×2] |
見ての通り、二人のスキル編成は明らかに異なる。「何の目的でその将軍を雇うか」によって強化の方向性(空きスキルに何を入れるか)は大きく変わりうる。ここでは、「前線」および「高難易度演習」、「高難易度征服」等に要求される「十分な火力」を追求するという目的でスキルを編成してみる。
つまり空きスキルには、
将軍名 | 追加スキル(×2) |
---|
モントゴメリー | 電撃戦・装甲突撃 | ロコソフスキー | 電撃戦・装甲突撃 |
比較についてはなるべく公正を期す。「火力」「継戦能力」「その他」の3つの観点から、
考えてみる。
[火力]
※通常、すなわち体力が半分以上あることを想定している。
ロコソフスキー | 装甲突撃Lv5・装甲指揮官Lv5(40%の確率でクリティカルダメージ) | モントゴメリー | 装甲突撃Lv5・平原の戦いLv5(平原でユニット火力+25) |
装甲突撃は共通であり差分は生じない、したがって実質平原の戦いと装甲指揮官の比較となる。平原の戦いは、平原にそのユニットを置いたとき「そのユニット兵科を問わず」、火力が向上するスキルである。しかし平原は至る所にあるため、少々注意してなるべく平原に配置するようにすれば、ほとんど常時火力アップスキルとみなせるだろう。
一方、装甲指揮官は「装甲部隊のみ」一定確率で大ダメージを与えられるスキルである。常時火力の向上ではないことに注意。
ゆえに「通常時の火力」としては、(モントゴメリーが常に平原にいる、といういささか恣意的な仮定のもとであるが)モントゴメリーがロコソフスキーを上回る。
他方、装甲指揮官が発動すれば、ロコソフスキーの火力のほうが圧倒的である。スキル装甲指揮官はレベル上げに伴い与ダメージも増加するため、1.5~2倍の火力をたたきだせる。
まとめよう。
通常時火力は、
「モントゴメリー≧ロコソフスキー(等号成立はモントゴメリーが平原以外にいる場合)」
装甲指揮官発動時は「ロコソフスキー>モントゴメリー」
+
| | スキル「装甲指揮官」について
|
スキル装甲指揮官は毀誉褒貶の分かれるスキルである。あくまで「体感的に」ではあるが、実際の発動確率と表示確率が合わず、発動しづらいと言われることが多々ある。
この観点から、「装甲指揮官は平原の戦いなどと比べて、明らかに見劣りするスキルだ」という指摘が存在する。それはそうかもしれない。しかし、装甲指揮官は本当に一部で「確率詐欺」と痛罵されるほどのスキルなのであろうか?
グデーリアンを例に挙げよう。忘れてはならないのは、敵AIのターンにおいて、装甲指揮官は敵からの攻撃(すなわちそれに対する反撃)時にも発動するという点である。また、こちらは(再突撃等をうまく発動させられる状況を除けば)基本的に「1度しか攻撃できない」のに対し、敵のグデーリアン搭載戦車に対する攻撃は複数回にわたるだろう。そして多くの人は敵のターンをスキップするため、実際のところ反撃時どのように発動しているかは知らないことのほうが多いはずだ。このことが、「体感的確率(自ターンの[発動回数]/[攻撃回数])」と「実際の確率([攻撃・反撃を問わず発動する回数]/[攻撃回数+被攻撃回数])」とのギャップの一因になっているのではないかと、筆者は推測している。
また目的のスキルが発動するまで再ロードを繰り返すいわゆる「プレイヤーチート」を前面に押し出したプレイ(事実前線ではそれぐらいのことをしなければならない)をするならば、「発動確率」云々はそもそも問題にはならないのではないだろうか?
|
[継戦能力]
将軍名 | 関与スキル |
---|
ロコソフスキー | 鋼鉄の洪水 | モントゴメリー | 平原の戦い |
ここでは体力半分以下の場合の能力を「継戦能力」と定義する。また、便宜的に「基礎火力(;装甲★6+装甲突撃)」という尺度を導入する。
体力が半分を切った場合、その装甲ユニットの基礎火力は7割程度に下がる。
ゲーム内表記では(平原の戦い増加分)=(鋼鉄の洪水増加分)ではあるが、平原の戦いは"将軍搭載ユニットの基礎ダメージ(将軍の★もここに加味)"に装甲突撃や装甲指揮官、その他スキルや戦車の機銃などのユニットの固有スキルのダメージ増加を適応した後、最後にそのまま加算される。
しかし、鋼鉄の洪水は上記の"将軍搭載ユニットの基礎ダメージ"にそのまま追加されるため、その後のスキルなどの恩恵を受けることが出来るため最終的なダメージ増加は鋼鉄の洪水の方が大きい。
ダメージの計算システム(戦車の場合*1)
(ユニットの基礎ダメージ+将軍の★+鋼鉄の洪水)×{(装甲突撃の増加%+装甲指揮官の増加%+十字砲火の増加%+機銃スキルの増加%)÷100}+地形スキル
また鋼鉄の洪水は体力半分以下の場合、場所を問わず発動する一方、平原の戦いは前述の通り平原のみでしか発動しない。したがって「体力半分時」の通常時火力は
ロコソフスキー>モントゴメリー
加えてロコソフスキーには装甲指揮官もあり、継戦能力においてはロコソフスキーの圧勝である。
+
| | スキル「十字砲火」について
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スキル十字砲火は前線モードにおいて、「有益スキル」である。大量に投入される敵に強力な反撃を与えられるからだ。しかし前線攻略上においても必須のものではない(前線以外であればなおのこと)ため「あえて」このスキルを搭載する必要はないと思われる。既存スキルにあるならば、前線に備えてしっかり強化していくというのが基本的なスタンスと思ってよいだろう。
このスキルについて本項目であえて触れなかったのは、このスキルが「敵攻撃ターン時」の反撃のみにしか発動せず、その具体性について議論しづらいからである(当然のことだが、敵ターン時どのように攻撃されるか、などプレイヤーが手の及ぶところではない)。
決してボンクラの筆者が書き忘れたわけではないので念のため。
|
[その他]
・機動力について:同率。ただしモントゴメリーは初期機動力が3である。
・初期階級について:同率
・戦車以外の能力について:モントゴメリーは空軍4を持っているが、空将として使うためには都市にこもらせなければならず、戦車将としての「最前線で戦う」という必要条件と相反し重大な意味は持たない。
<比較2.強化費用>
どこをどう強化するかによって勲章費用は変わる。ここでは1を踏まえて、その状態にするためにかかる費用について比較する。なお以下に書くのは「最大強化に要する」勲章量であることに注意。
①モントゴメリー
[強化方針]
・戦車能力を★5から★6へ
・空きスキルに装甲突撃LV5と電撃戦LV5
・機動力を★1つ上げる
・平原の戦いをLV5まで上げる
・十字砲火をLv2からLv5へ
[実際]
2610(雇用)+1750(電撃戦5)+1220(装甲突撃5)+800(装甲★6)
+1120(平原1→5)+375(行軍3→4)+1050(十字砲火2→5)=8925
②ロコソフスキー
[強化方針]
・戦車能力を★5から★6へ
・空きスキルに装甲突撃LV5と電撃戦LV5
・鋼鉄の洪水をLv5に向上
・装甲指揮官をLv3からLv5へ
[実際]
2455(雇用)+800(装甲★6)+1120(鋼鉄の洪水1→5)+1750(電撃戦5)+1220(装甲突撃5)+720(装甲指揮官3→5)=8065
結論
「つまるところ、どっちが強いの?」
…その前にこちらを見てほしい。
将軍名 | コスト | 階級 | 歩兵 | 装甲 | 空軍 | 火砲 | 海軍 | 機動力 | スキル |
---|
マンシュタイン | 1420円 | 元帥 | 4(5) | 6(6) | 4(5) | 3(4) | 1(4) | 6(6) | 装甲指揮官Lv3 電撃戦 平原の戦いLv1 鋼鉄の洪水Lv3 装甲突撃Lv2
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スキルをよく見てお気づきになったことはないだろうか?
そう、今回の方針のもとで第3戦車将を選ぶのならば本来最適合なのは「戦車将最強」と謳われるマンシュタインなのである。スキルをよく注意してみればわかることだと思うが、ロコソフスキー・モントゴメリーのいずれの強化方針も結局のところマンシュタインに近づけようとしているのである(これは実はありとあらゆる戦車将の強化方針に通じるものである)。そして最も重要なことに、二人とも「近づけてはいるが」、「なりきれていない」のである。つまり、求めたい「完璧なスキル構成」がマンシュタインのそれであり、2人ともそれになるべく近づけるために取捨選択(ロコソフスキーにおいては「平原」、モントゴメリーにおいては「装甲指揮官))をしたのだ。
したがって(厳しい言い方ではあるが)「マンシュタインのなり損ない」である二人に本質的な優劣を見定めようとすること自体がナンセンスと言わざるを得ない。
この二人は間違いなく超一流の戦車将軍である。どちらを雇おうが貴官の戦力を大幅に強化してくれるだろう。費用という点ではいささかモントゴメリーが劣るものの本質的に大差はない。いささか竜頭蛇尾の感はあるが、これが本検証で辿り着いた筆者なりの結論である。
史実の活躍などの自分が好きなほうを選べばよいと考える。
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